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統合失調症がやってきた

タイトル:「統合失調症がやってきた」
著者:ハウス加賀谷・松本キック〔松本ハウス〕
出版社:イースト・プレス
価格:1300円

芸人・ハウス加賀谷が統合失調症を発症し、芸人になり(驚くべきことに、芸人になる前にすでに発症していた!)、挫折し、復帰するまでを書いた本です。
もちろん、内容は重い部分もありますが、分量や文体はライトで、1日あれば読めます。


顕在発症はおろか、前駆期のはるか前、小学生の頃から書かれていますが、もうこの頃からまさに教科書通り。
精神医学の教科書には無味乾燥な医学用語で書いてありますが、ここでは生々しい体験談として、まるでドラマでも見ているかのように目の前に描かれます。さすがに共感を持って追体験することは難しいですが、1人の患者がいかにして発症し、苦しみ、挫折し、復活するかは手に取るようにわかります。
さすが当事者だけあって重みが違います。正直、どんな大家の書いた本よりも勉強になります。


よくぞ書いてくれた、と思います。
これだけ書くのは相当辛かっただろうし、現にあとがきにも、思い出すのがつらくて何度も吐いたと書いてあります。
純粋に統合失調症の症候学として有用なのはもちろんですが、医療者の態度が彼を傷つける場面も描かれ、反面教師としても極めて有用。
そこらへんはもう、ただただ医師の1人として、精神科医療に携わる者として、すみませんと言うしかありません。
一方で、相方や親友たちの立ち位置や付き合いの力加減も良く、その辺は恵まれたのかなと思います。


精神医療のみならず、医療・保健・福祉に携わる者は必読、と言うぐらいの本です。
もちろん、全ての人に読んでほしいです。

今度、看護学校でも勧めてこようっと。
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