前回、ストックホルムの学会に行ってきたことを書きました。今回はその第2弾。というか、余談です。

学会の合間に、スカンセンという、野外博物館・・・「館」ではなく、「園」というべきですが・・・へ行ってきました。
他の方のブログでは、わが愛知県の「明治村」に例えられていましたが・・・いや、あれを明治村に例えては、スカンセンの方が可愛そうです。基本的なコンセプトは同じかもしれないけど、規模が全然違います。

とにかく広いし、建物だけではなく庭や家畜まで、そのまま再現されているので、昔の人の暮らしぶりがリアルにわかります。

スカンセン1

家の中も、TVや映画に出てきそうな、古臭い暖炉やキチンがあって、わくわくします。係の人が昔の衣装を着て、何か色々説明していましたが、言葉の問題でパス。

他に、動物園もありました。ハイイロオオカミなどもいて、おお!かっこいい!!

ハイイロオオカミ

その辺には、野生と思しきリスなどもチョロチョロしていて、自然の森をそのまま利用しているようで、日本の動物園とは規模もコンセプトも丸っきり違います。

とどめに、園内に入ってすぐの建物。ここは、爬虫類もいる、哺乳類もいる、魚も昆虫もクモもいると言う、なんだかわけのわからない「館」なのですが・・・展示の仕方が面白いです。

まず、複数の種類の動物を大きな1つケージに入れて飼育しています。それだけでも日本の動物園とは異なるのですが、こんな展示がありました。

スカンセン2

「ファラオの墓」という雰囲気なのですが、このケージにはコウモリとサソリと鼠がいました。写真には写っていませんが、ご丁寧にも指輪と腕輪が嵌められた人間の腕の骨が転がっていました。I.ジョーンズでも現れそうな雰囲気です。

別の所ではネズミ(ドブネズミ?)が、家の中を闊歩し、テーブルの上の皿から何かを貪り食っていました。

スカンセン3

この床の下には、下水管が、これも中身がわかるように半分割った形で通してあって、ネズミがこんな風に棲みついてるんだよ、ということが一目でわかります。30分かけて説明されるより、強烈にわかりやすいです。教育に配慮したエンターテインメント、とでもいうんでしょうか。

日本の動物園や水族館でも見習ってほしいものです。

時間の関係で全部は見られなかったのですが、機会があったらまた行ってみたい所です。
ストックホルムへ行かれる方には、お勧めしたい場所です。
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EFNS 2012


9月8日から12日にかけて、学会発表のためスウェーデンのストックホルムへ行ってきました。
今回の学会は、16th EFNS 2012、日本語では欧州神経学会です。欧州とは言いながら、世界中から人が集まる大きな学会です。

8日の午前の便で中部国際空港から出発、その日のうちにストックホルムへ到着。

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翌9日は、市内を観光しました。
ガムラ・スタンにある王宮での衛兵交代を見ましたが、これが案外ユルくて、観客から笑い声も出ていました。笑いの出る衛兵交代って、どうなんだろう・・・。

衛兵交代

ガイドブックには、「日本と比べてそれほどは冷えないので、プラス1枚でいい」とあったので、長袖1枚持って行っただけでしたが、これが失敗。海に近いせいか気温の割に風が冷たく、おまけにどうやらこの日は特別寒い日だったらしく、ガタガタ震えながら衛兵交代を見学し、足早に退散。
愛知県を基準に考えたのが失敗だったようです。関東基準で考えておくべきでした。

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翌日は、いよいよ発表。といってもポスターなのですが、それでも緊張します。
私は代理発表者なので、研究自体は先輩の先生が行っていたのですが、それだけに内容の詳細に踏み込んだ質問が飛んできたら、アウトです。予習はしてきたのですが、そもそも英語力が低いので、質問の意味が聞き取れるかどうか・・・。

先の発表者の中に、アメリカなどネイティブ・スピーカーも混じっていて、猛烈に速いので全く聞きとれません。周囲の人たちはガンガン議論に参加しています。
やばい・・・。
緊張がピークに達します。
そして、いよいよ私の番です。

発表中

結果は・・・発表そのものは原稿を読む程度なのでいいのですが、やはり質問の意味がうまくつかめず、冷や汗をかきました。座長のJenssen先生(手前の女性の先生です)の優しさに救われましたが、赤っ恥をかきました。

他にも岩手医大の先生を始め、欧州以外からも各国から参加者があり、みんなすごい貪欲です。本気で勉強しに来ています。当然、英語はペラペラ。やっぱり英語力は必要なんだと痛感しました。

翌日は穏やかな晴天でしたが、もう帰らなくては。
ストックホルムは案外小さい町で、3泊で十分でした。

(おまけ)
20クローネ札の裏側はニルスでした。
ニルス
この前の週末、日本精神科病院協会(略して日精協)の「理事長等研修会」に参加してきました。医療行政に関すること、経営に関すること、その他諸々・・・新米院長としては、勉強になることばかりでした。

その席上、ある大物政治家が、今後の展望と言ったような内容で講演をされていました。
テレビで見る時、政治家の話は玉虫色でつまらないものばかりです。が、実際に話を聞いてみると、話のうまさに引き込まれ、あっという間の1時間でした。

最初の20分ぐらいは、「○○さんは気配りが上手い」「××さんは、その正反対だ、皆さんわかるでしょう?」とか・・・。中には、「自分のボスから『いいネクタイをしている』とほめられて、『誰からもらったのか忘れた』と答えたら、『それは僕だよ』と言われて冷や汗をかいた」などという失敗談も。

そうやって笑いを交えながら聴衆をぐいぐい引き込んで、残りの時間で医療行政や国家戦略の話を展開。もっとも、その政治家、現在は野党ですし、今後の政治情勢もどうなるかわからないので、展望とか言ってもあまり具体的な話ではないのですが。

ただ、その話の上手さはとても勉強になりました。院長になってからというもの、各種の集まりに議員さんが来ていることがしばしばあり、講演を聴く機会も出来たのですが・・・やはり皆さん話が上手いです。中には医師出身の方もおりますが、議員活動する中で鍛えられていくのでしょうか。
今度、朝礼のあいさつのときもあれを真似してみようか・・・等と思ったりして。

何にしろ、今や医療機関も、ただ医療だけやっていれば生きていける時代ではなく、質の高い医療と経営効率の改善の両方を求められるのだと、改めて感じた研修でした。
人事管理、労務管理、CS、リスクマネジメント、BCP、医療法、会計、税制、診療報酬体系・・・勉強すべきことが山ほどあります。

本腰入れて勉強しようと、初心者向けの本を何冊も買い込んで来ました。目下勉強中です。