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1985年前後でしょうか、水曜の夜だったと思いますが、時代劇をやっていた時期がありました。確か、夜8時からだったかな・・・。
ネット情報ですと、NHKの大河ドラマで「山河燃ゆ」「いのち」「春の波濤」と、近代モノを3年連続でやった時期があって、その時に時代劇ファンを満足させるために大河ドラマに変わるものとして制作したのだそうですが、1作目が確か「真田太平記」。丹波哲郎の真田昌幸がやけに渋かった記憶がありましたが、その次の年が「武蔵坊弁慶」。
この、武蔵坊弁慶のオープニングテーマを作曲したのが、芥川也寸志なのです。
物悲しくて、とても大好きな曲です。
そして、この時の主人公、弁慶を演じたのが誰あろう、中村吉右衛門です。
おっと、ここで吉右衛門再登場。
前回の大石内蔵助とつながりました。
・・・ということで、すみません、今回はただもう吉右衛門礼賛です。

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弁慶にまつわる名場面と言えば、何と言っても勧進帳。
当然ながら、歌舞伎では定番の演目です。
客の入りがいいので何度も何度も上演されるため、「安宅関」をもじって「またかの関」と言われるほどなのだそうです。

TVドラマでの弁慶と言えば、これまた大河ドラマの「源義経」が記憶に新しい所です。
義経がタッキー、弁慶を松平健が演じました。
私は見ていないのですが、これまたネット上で鑑賞することができます。
松平健の弁慶が勧進帳を読み上げるくだり。ネット上では重厚だとか絶賛の意見が多数乗っていましたが、何の何の。
吉右衛門のそれと比べると、学芸会レベルです。
いや、本職の歌舞伎役者と比べちゃ可哀想ってもんなのですが、それぐらい吉右衛門の弁慶の読み上げ方がいいんです。
むしろ、歌舞伎での勧進帳の読み上げは、リズムが独特過ぎていささか飽きるのですが(ネット上では團十郎や海老蔵の物を見ることができます。余談ですが、先年亡くなった團十郎の声が、私はあまり好きではありません)、このドラマでの読み上げは素人にも分かるド迫力。
相手の富樫もこれまたいいんです。役者は、児玉清。もはや「アタック25」の司会としての印象しかないのですが、彼の富樫もとてもいい演技でした。

弁慶が偽山伏であることの尻尾を掴もうとする富樫と、対峙する弁慶。
その丁々発止のやり取りも迫力があってとてもいいのですが、それに引き続く勧進帳の読み上げ。
ここはもう、吉右衛門の歌舞伎役者としての面目躍如と言ったところです。
まあ彼は本職なので、歌舞伎ではそんなことばっかりやっている訳ですから、他の人と比べてはいけないのでしょうが、とにかくいいんです。
読み上げている途中に富樫が「義経を捕らえた、家来たちも全員討ち死にした」とカマをかけ、家来たちがじりっ、じりっと間合いを狭める中。
「無礼なり、控えよ!!」と大喝する姿が、これまたド迫力。

結局富樫は弁慶を見逃がしてくれて、切り抜けたかと思いきや、港で義経が疑いをかけられます。役人の目を欺くために弁慶が義経を散々に打擲すると言う、これまた有名な場面。
弁慶が、主人を指して「天下の大罪人」だといい、「義経」と呼び捨てにし、「この新参者」「粗忽者」と罵倒する。
この時代では、万死に値する行いのはず。
のみならず、引きずりまわした末に、本気でバンバン打ち据える。役人が「もういい」と止めても打ち続け、呆れた役人が「折檻なら別のところでせよ」と追い返すまで続きます。周囲の部下たちも固まって動けない、緊張感あふれる場面です。
とどめに、関所を出る時も「ワシの笈も背負わせろ、罰だ」と更に負荷をかける念の入れよう。とにかく役人に疑われないよう、念には念を入れて義経を追い込みます。
で、役人の目が届かなくなった辺りまで来たところで、「申し訳ない」と涙ながらに平謝りするも、義経は「何も言うな、分かっておる」と理解を示す。これまた有名な、主従の絆を描く感動場面です。
ここら辺りも、元の筋書きがいいのはもちろんですが、それぞれの役者がいい演技をします。最後に弁慶が感動して大泣きするところも、まさに号泣、男泣きという表現がぴったりくる迫真の演技です。

これも、本当は著作権法違反なのでしょうが、ネットで見ることができます。
知らない人にはぜひ見て頂きたいものです。

ということで、今回はひたすら吉右衛門礼賛で終わりました。悪しからず。
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