睡眠学会へ行ってきました。
今回は秋田大学の主幹のため、秋田県での開催です。
3月に開通したばかりの秋田新幹線「こまち」に乗ってきました。
上野から3時間45分。長かった・・・。

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今時は、「眠り」も医学になります。
ご存じない方には想像もできない程、緻密でマニアックな学問が展開されています。

内科学会、外科学会など他の一般的な学会は、基本的に病気を対象にしますので、病気にならない人にはあまり関係ありません。
誤解を恐れずに言えば、普段の生活にはそんなに密着しません。
ところが、睡眠は違います。
生まれてから死ぬまで、全ての人がほぼ毎日睡眠をとります。
しかも、眠りには寝室の環境(温度・湿度や明るさ、静けさなど)や食事も関わります。
つまり、普段の生活とバッチリ密着するんです。

一方で、悪い睡眠は肥満や生活習慣病の遠因にもなりますし、病気が不眠の原因になったりもします。
睡眠時無呼吸症候群やレム睡眠行動障害、ナルコレプシーなどと言った病気に関わるものや、睡眠薬の使用などのテーマは、まさに睡眠医学のイメージですが、それだけではありません。糖尿病や高血圧をはじめとする生活習慣病、アレルギー性鼻炎、喘息、てんかん、うつ病などと言った、一見睡眠とは直接関係なさそうに見える病気との関連も熱く語られており、とても幅広い分野です。
睡眠と病気が関わるという面では、まさに医学なんですが、その一方でライフサイクルに組み込んだ睡眠、人間工学とか住環境などと言った側面もあり、そう言う内容の発表もありますし、企業展示では医科機械メーカーだけでなく、健康器具や寝具メーカーも来ています。
また、職業運転手やシフトワーカーの睡眠不足と業務安全、労務管理も重要なテーマです。慢性の睡眠不足はうつ病の危険因子にもなるため、自殺対策とも関連し、結構ホットな話題です。
睡眠時無呼吸症候群に関連しては、耳鼻科や歯科の関連が密接で、今回の発表者にも歯医者さんがかなりいたようです。
一方で、検査技師さんの発表もあります。明らかに20代前半と思われる女の子が演台に立っていると、それだけで初めてとわかります。発表も原稿棒読みでたどたどしいし、下向いてばかりなので声がマイクに届かず、良く聞こえない。顔も声もコチコチです。可愛らしいんですが、聞いてる方は聞きづらいんですよね。発表後、高度な質問が飛んできた時、しどろもどろになっている姿は微笑ましいです。当人は汗だくでしょうが。その辺、質問者と共同演者との高度な議論は、感心することしきりです。

病気以外のネタでは、睡眠の生理機構などが面白そうでした。
睡眠は人間だけがとる訳ではありません。他の生物も眠ります。
マニアックなものではショウジョウバエや他の哺乳類、霊長類の睡眠なんてものもありましたが、他のセッションとかぶっていて聞けませんでした。残念。

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昨日は同時に別会場で市民公開講座が開催されました。
テーマは「宇宙と睡眠」。
近年、日本人の宇宙飛行士が増えましたが、近年、宇宙に動物を連れて行ったりして、それらの睡眠についても調べているそうです。もちろん、宇宙飛行士の睡眠についても調べられているみたいです。
人間が宇宙に住んだ時の影響とかも視野に入れているのでしょう。
夢のあるテーマですね。睡眠学会だけに(?)

お後がよろしいようで。
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