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2014.05.14 失神
救急外来には発作性に意識消失を起こした患者さんが良く運ばれてきます。
そう言う人は大体神経内科にお鉢が回ってきます。
迷走神経反射による失神、てんかん、不整脈による失神などが多いでしょうか。

ある日の外来。
昨夜、意識消失のため救急外来へ搬送されたという方が受診されました。
検査は一通り問題なく、搬入後は意識もしっかりしているため、「明日神経内科を受診するように」と指示され帰宅と相成った由。
患者は60前の男性で、喘息で近所のクリニックに何年も通っているとのことで、ご丁寧に紹介状まで持ってきてくれました。こちらへ来る前にわざわざかかりつけ医へ寄って、紹介状を貰ってきてくれたようです。
身体が大きく、声が大きくて良くしゃべる人です。紹介状にはCOPDと書いてあり、なるほど口から煙草の匂いがします。

話を聞くと、激しくせき込んだ後の失神で、以前にも何度か同じようなことがあるとのこと。
その他倒れた時の状況を詳しく聞いて、おそらく咳嗽性失神だろうと当たりをつけます。
ただ、「全身がぴくぴく震えた」と言うので、一応てんかんの可能性を考え、検査へ。

その間に、外来に置いてある「神経内科ハンドブック」をひもといてみました。すると・・・

「30~50代の男性で、COPDの既往があり、過度の喫煙、身体が大きく肥満、陽気な性格の人に多い傾向」
と書いてあるではないですか。


確かに、、少し大柄で肥満体型、一見して「ドン!」と言うボリュームたっぷりの人です。
話し方からしても、まぁ押しの強いタイプです。
検査から帰ってきて、いろいろ話をする中で普段どんなキャラだと思うか聞いてみたところ、
本人やご家族からも「陽気」だとの答え。

恐ろしいほどに当たっています。すごい・・・。
幸い、他の検査には異常がなかったので咳嗽性失神の典型例ですねとお答えして、
紹介状のお返事にもその旨を記載して無事帰宅となりました。

いやはや・・・昔の人の観察眼に敬服するばかりです。


参考文献:神経内科ハンドブック 第4版 編集:水野美邦 医学書院 p。252
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